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since 1733その歴史と今

二代新十郎信房

江戸中期・享保18年(1733)初代新八は、現在の須坂市穀町で穀物、菜種油、煙草、綿、酒造業などの商売を始めました。

代々須坂藩の御用達を勤めるとともに、名字帯刀を許される大地主へと成長、3代と5代は幕末には士分として藩の財政に関わる重責も果たし、その財力は須坂藩をも上回る北信濃屈指の豪商となりました。

当時の面影を伝える屋敷構えは、約100m四方を20の土蔵が取り囲む豪壮なもので、内部には天明年間(1780年代)作庭の池泉廻遊式庭園のほか、客殿や主家などの建物が軒をつらねており、四季折々の散策が楽しめます。

田中家の基盤を確立した2代新十朗が定めた家訓家定書全6巻

この土蔵には、江戸中期から昭和までの田中家代々の生活に使用された品々「衣裳、漆器、陶磁器、玩具、文書…」が大変よい状態で残されており、その質と量の豊富さから近世の正倉院ともいわれ、土蔵5棟を改装した展示館では常設展のほか、年5回の企画展も行っております。

館内のご案内

豪商の館 田中本家

田中本家の敷地面積は約三千坪あり、100m四方を20の土蔵が取り囲む豪壮な屋敷構えです。四季により表情を変える日本庭園、軒を連ねる土蔵と建物はみごとに調和し、豪商の生活を今に伝えています。土蔵を改築した展示館では田中家に代々伝わってきた様々な美術品、当時の生活用品の展示がご覧いただけます。

田中本家の外観写真

日本庭園

四季折々に楽しめる庭園は、紅梅、白梅が美しい前庭、樹齢230年の沙羅の花が人気の中庭、江戸時代の天明年間に京都から庭師をよんで作庭された池泉回遊式庭園の大庭などがあります。大庭は、池を中心に様々な植物が植えられ、春はしだれ桜、夏はつつじ、秋はもみじの紅葉が美しく、特に紅葉が見事なため‘秋の庭’ともいわれています。

春の庭の写真
夏の庭の写真
秋の庭の写真
冬の庭の写真

展示館

江戸時代の土蔵5棟を改装した展示館は当時の木材、構造をそのまま生かした造りになっており、展示館自体が貴重な歴史的資料となっています。常設展示は、陶磁器、漆器、書画、おもちゃ、衣裳など田中本家280年の歴史の中で大切に保存されてきた様々ジャンルの品々が展示されています。常設展示以外にも年5回の企画展も開催。

館内の写真

食とおみやげ

庭園、展示館を見終わった後は、中庭を見ながらご休息いただける喫茶「龍潜」にお立ち寄りください。殿様が召し上がった「やまどりのお雑煮」や田中家の正月に食べた「お汁粉」が好評です。抹茶やコーヒー、アイスなども召し上がれます。

ミュージアムショップでは当館を訪れた記念に、オリジナルグッズを取り揃えています。図録をはじめ、所蔵品からデザインした「ハンカチ」や古文書から再現した「かすていら」「味噌漬け」、庭園の木々から命名した菓子「おおさかずき」などがあります。

喫茶の食事の写真
カステラの写真

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